花粉症のお話
今日の雨はすごかったですね。
明日は晴れの予報ですが、花粉が多く飛ぶようですのでお気をつけください…
ご存知の方も多いと思いますが、花粉症は身体の免疫機能が過剰に反応して起こるアレルギー症状です。
花粉に反応して分泌されたヒスタミンが受容体にくっつき、様々な症状を引き起こします。
ヒスタミンの代わりに受容体にくっつくことで症状を抑えるのが、抗ヒスタミン薬という花粉症の薬です。
薬を飲むと眠くなる、ぼーっとするなどの作用がでるのは、ヒスタミンが睡眠や集中力の統制にも関係しているためです。
最近では脳まで届かないような物質を使用した眠気が出にくい薬もあるようですね。
症状や使用状況などに合わせた薬を選ぶようにしましょう。
では花粉症を鍼灸的にはどうとらえるかというと…
中医学(鍼灸含む)では、体外から侵入し身体に悪さをするものを外邪(ガイジャ)といい、花粉もこれに含まれます。
身体の表面には衛気(エキ)というバリアがあり、外邪の侵入を防いでいます。
この衛気が不足すると体内に外邪が侵入しやすく、アレルギー症状が出やすくなります。
つまり、衛気を補い身体の抵抗力を高めれば、症状が緩和すると考えられます。
衛気は脾(≒消化器系)でつくられ、肺で全身に巡らせます。よって脾・肺を補う治療を行います。
お薬と同じで、花粉が飛ぶ前の時期に治療を受けるのがベストです。
お身体のことはすべて、悪くなる前の早めのケアが大切です。